年配の方が住みやすいように配慮された住居型介護施設のことを有料老人ホームと言いますが、有料老人ホームは、介護サービスによって、健康型や住宅型、介護付の3種類に分けられます。健康型有料老人ホームは、介護を受ける必要がない高齢者が対象の施設です。介護や医療を受けるための施設ではないため、入居者は医療的ケアが必要になれば退去しなければなりません。60歳以上の自立生活を送れる高齢者が入居対象です。

また、自立した生活が可能な高齢者向けの有料老人ホームは、住宅型有料老人ホームになります。掃除や洗濯、食事の用意などのサービスを受けることができますが、住宅型有料老人ホームでは、介護保険制度が適用されないため、介護サービスは受けることができません。外部の介護サービスを利用すれば、入居したまま介護サービスを受けることができるのが特徴であり、入所資格は60歳以上です。

一方、介護付有料老人ホームでは、食事や入浴などの日常生活の支援を受けることができます。介護付有料老人ホームは、特定施設入居者生活介護と呼ばれる指定を受けている施設のことを指しており、こちらも60歳以上から入居が可能になっています。

このように、有料老人ホームと言っても施設ごとに様々な違いがあり、そこで働くスタッフの仕事内容もそれぞれで異なります。ですから、介護ワークをするに当たり、有料老人ホームの求人をチェックする際には、施設の特徴を十分に把握しておいたほうがいいでしょう。安易に応募してしまうとミスマッチが起こることもあるので、不安な方は介護に特化した転職サイトなどを利用したほうが安心かもしれません。