高齢者の支援を行う有料老人ホームは、求人が多く働きやすい仕事先と言えるでしょう。しかし、働く前には、どのような仕事をするのかを知っておいたほうが、勤務しだしてからギャップを感じることは少ないと思います。

有料老人ホームは、医療機関とは違って高齢者の病気の治療をする場所ではなく、生活全般の支援を行なうことを目的にしています。そのため、高齢者の生活に合わせた仕事が中心になります。朝は高齢者を起こし食事の介助を行ったり、時には着替えの手伝いをすることもあります。ただし、身体介助はある程度健康な方ならば特に何もしなくても構いません。有料老人ホームには様々な要介護度の人がいるので、一人ひとりに合ったサービスを提供します。ですから、利用者の特徴を理解して、仕事をすることが欠かせません。

有料老人ホームでは、昼食を取った後は、レクリエーションをしたり、利用者各自で好きなことをして過ごしてもらい、夕方頃から入浴をしてもらいます。お風呂は毎日入るわけではなく、週に1回から2回程度のところが多く、複数の介護士が介助や見守りを行います。そして、夕食をとってもらい、夜になったら消灯時間を目処に就寝してもらいますが、介護士は夜間は巡回もしなければなりません。

その際、介護士は、高齢者の様子に気を配らなければならず、昼間とは違い夜間は人手が少なくなるので注意が必要です。しかし、慣れてくると緊急時以外は慌ただしさを感じないため、ゆとりを持って働けます。不規則なシフトは健康管理が難し良いかもしれませんが、夜勤手当が付くので働きがいを感じられるでしょう。